印刷用語

本紙色校正

本紙色校正とは、本番の印刷と同じ工程・同じ用紙に印刷を行い、色校正を行う方式の事を言います。本番印刷と異なる点は、校正確認に必要部数分(通常は1~3枚程度)のみ印刷を行う点です。 版の出力など全ての印刷工程を本番と同様に行うため、コストと時間がかかりますが、実際の印刷物と同じ工程にて印刷を行うため、本番の印刷と全く同じ色が再現可能です

簡易色校正

簡易色校正(プルーフ出力)とは印刷機械と同じカラーマネージメントを行ったインクジェット方式によるプルーフ機により専用コート紙に出力を行って色校正をする方式です。本紙色校正に対して簡易であるためこのように呼ばれます。 コストは本紙校正ほどかかりませんが、本番の印刷物と用 紙の種類が異なるため、実際の印刷物と多少色味が異なります。

 

オフセット印刷

オフセット印刷とは印刷方式の1種類であり、刷版につけたインキを、刷版からブランケットと呼ばれるゴム製の中間転写体に転写(off)させ、その後ブランケットから用紙などの非印刷体に印刷を行うため、オフセット印刷と呼ばます。版と用紙が直接触れずに印刷される点がその他の印刷方式と大きく異なる点となります。非常に鮮明な印刷が可能で、大量印刷にも向いているため、主にカレンダー、パンフレット、ポスター、チラシ、ステッカー、ブックレット、フライヤー、シールなどの現在世界中で供給される商業印刷の主流の印刷方式となります。

弊社では自社でオフセット印刷機を保有し、多くの印刷物をこのオフセット印刷方式で制作しております。

凸版印刷

凸版印刷とは、左右逆像となっている凸版(凸部分が印字部で、凹部分が非印字部)を使用し、印刷時にはと粒にインキが付着して、用紙に凸版より直接インキを付着させる事により印刷を行っています。最も歴史が古く、原理が単純な印刷方式であり、昔から新聞や名刺、文字だけデザインのシール、段ボールなどに広く使われてきました。

特色印刷

金・銀・蛍光・パール等を使用した印刷については、フルカラー印刷で表現できないため、専用の特殊インキを使用し、その色だけを印刷するための版を制作し印刷を行います。

 

PP加工

PP加工とは、用紙の表面にポリプロピレンのフィルムを圧着させる事で、光沢と耐久性を与える加工です。フィルムには一般的にクリアPPとマットPPがあり、クリアPPでは強い光沢が、マットPPではつや消しの落ち着いた質感がえられます。表面の保護を行うために行われる加工のため、シール・ステッカーなどでは非常に一般的に使用され、最近ではフライヤーやDMなどでも広く利用されています。別名ラミネート加工とも呼ばれます。

ハーフカット加工

ハーフカット加工とは、キャラクターシールなどで一般的な加工であり、ある程度のサイズの1 枚もののシールに、複数のデザインを配置し、各デザインの周りの部分をカットラインに沿ってシール部分のみカット(台紙はカットしません)する事で、カットラインで囲まれた各デザインのシールをそれぞれ剥離可能とする加工です。粘着紙と台紙の2枚重ねの構造であるシールを、片方だけカットする事から、ハーフカットと呼ばれます

スリッター加工

スリッターとは、シールを剥がし易くするために台紙部分に切れ目を入れて、その切れ目部分より台紙を剥がす事ができる加工のことです。背割れと呼ばれることもあります。

トムソン加工

トムソン加工とは、通常の断裁では長方形や正方形仕上げしか制作できないシール・印刷物を、型抜きを行って自由な形に仕上げる加工のことです。窓抜き、型抜き、立体成型の箱、ロゴシール等の多様なケースで利用されます。トムソン加工を行う場合には、「木型」を制作する必要があります。

角丸加工

角丸加工とは、通常の断裁仕上げでは90°の角となる四隅を、断裁後に丸くカットする加工のことです。印刷物、名刺、シールに適用可能ですが、名刺への加工は柔らかな女性的なイメージを与え、シールへの加工は剥がれにくくする効果があります。

 

トンボ

トンボとは、断裁位置を指示するためや、折り・ミシン目・スジ入れ加工の指示のために使用される印のことを言います。印刷現場では、トンボは各色版のズレを確認する見当合わせに使用されます。

塗り足し

塗り足しとは、断裁して印刷物を指定サイズに仕上げる際に、断裁位置がズレても用紙の白が出ないように、製版寸法線の位置まで絵柄を伸ばしてデザインを行うことを言います。

CMYKとRGB

RGBとは、光の3原色であるRed、Green、Blueの頭文字を取ったものであり、それぞれの光の強弱を組み合わせて表現することによりあらゆる色を表現することができます。カラーテレビやパソコンのモニタの表現がこのRGBとなり、RGBでは全ての色を混ぜ合わせると白となります。

CMYK とは、色材の3原色であるCyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)に黒を加えた4色の頭文字を取ったものであり、これらの濃淡やインキの混ぜ合わせにより様々な色を表現することができます。印刷物、絵の具、塗料などの表現がこのCMYKとなり、CMYを全て混ぜ合わせると黒となります。但し、CMYを混ぜ合わせた黒とKの黒インキとでは色味が異なり、CMYKをすべて100%とした場合の黒が最も黒くなります。